気持ちを言葉にするのが苦手な人へ。書かずに「声で残す」という選択肢 誰かに「最近どう?」と聞かれたとき、うまく答えられなかった経験はありませんか。仕事が忙しい、何となく疲れている、少し気持ちが落ち込んでいる。自分でも何かを感じていることは分かっているのに、それを言葉にしようとすると、何を話せばよいのか分からなくなることがあります。 自分の気持ちを整理するために日記を書こうと思っても、いざノートやスマートフォンのメモを開くと、文章が思いつかない。何から書けばよいのか迷っているうちに面倒になり、そのまま何も残さず一日が終わってしまう。こうした経験をしたことがある人もいるでしょう。 しかし、自分の状態を振り返るために、必ずしも整った文章を書く必要はありません。日記を書く方法が自分に合わないのであれば、別の方法を試してみてもよいのです。その選択肢の一つが、声を使って今の自分を記録することです。 気持ちをうまく説明できないことは、珍しいことではない 私たちは毎日の生活の中で、さまざまな感情を経験しています。仕事が予定どおりに進んで安心する日もあれば、誰かの何気ない一言が気になってしまう日もあります。特別な出来事がなくても、朝から気分が重かったり、理由は分からないけれど落ち着いて過ごせたりすることもあるでしょう。 ところが、そうした気持ちを正確に説明することは、必ずしも簡単ではありません。疲れ、不安、緊張、寂しさなど、複数の感情が重なっていることもあります。そもそも自分が何を感じているのか、まだ整理できていない場合もあるでしょう。 そのような状態で「今の気持ちを文章にしてください」と言われても、すぐには書けないかもしれません。しかし、それは自分の気持ちに関心がないということではありません。自分の状態を理解するには時間がかかることもあり、言葉にできないからといって無理に答えを出す必要はないのです。 日記が続かなかったのは、書く方法が合っていなかっただけかもしれない 日記には、出来事や気持ちを振り返るための記録を残せるという利点があります。ただし、毎日文章を書くことに負担を感じる人もいます。特に、仕事や家事が終わったあとに疲れていると、今日の出来事を順序立てて書くことさえ面倒に感じる場合があります。 最初の数日は丁寧に書いていても、忙しい日が続くと記録が途切れてしまうことがあります。そして、書けなかった日が増えるほど、再開することへの抵抗が大きくなる場合もあります。本来は自分のために始めた習慣なのに、いつの間にか毎日続けること自体が負担になってしまうのです。 こうしたとき、日記が続かなかったことを意志の弱さだけで説明する必要はありません。文章を書くことが好きな人もいれば、短いメモの方が合っている人もいます。声に出して話す方が自然だと感じる人もいるでしょう。大切なのは、続けられなかった方法を無理に繰り返すことではなく、自分が取り入れやすい形を探すことです。 声なら、きれいな文章にまとめなくても残せる 例えば、仕事から帰ってきた夜に、その日のことを少しだけ声に出してみるとします。「今日は仕事が多くて疲れたけれど、帰り道に好きな音楽を聴いて落ち着いた」。そんな短い言葉でも、その日の自分が何を感じていたのかを振り返る材料になります。 話している途中で言葉に詰まっても、説明する順番が前後しても構いません。誰かに聞かせるための発表ではないので、上手に話そうとする必要もありません。今の自分にとって自然な言葉で、その日の出来事や感じたことを残してみる。それだけでも、記録する方法の一つになります。 もちろん、声で話すことに抵抗がある人もいます。また、気持ちを声に出したからといって、必ず心が軽くなるわけではありません。文章、音声、簡単なチェック表など、記録方法にはそれぞれ特徴があります。どれが優れているかではなく、自分にとって無理のない方法かどうかを基準に考えることが大切です。 大切なのは、気持ちを正確に言い当てることではない 自分の状態を記録しようとすると、今日は元気なのか、疲れているのか、ストレスを感じているのかを、はっきりさせなければならないと思うことがあります。しかし、毎日の気持ちは、それほど単純に分類できるものではありません。仕事では充実感があった一方で、人間関係には少し疲れていたという日もあるでしょう。 そのようなときに、無理に一つの答えを選ぶ必要はありません。「よく分からない」「今日は少し複雑な気分だった」という記録があってもよいのです。大切なのは、正しい感情を記録することではなく、その時点での自分の状態に目を向けることです。 また、記録は後から振り返るためのものでもあります。以前は何に疲れを感じていたのか、どのような日には比較的落ち着いて過ごせたのか。何度か記録を残していくことで、過去の自分を振り返る手がかりが増えていきます。ただし、記録から読み取れることには限界があり、必ず特定の傾向が見つかるとは限りません。 コエカルテで、今日の自分の声を残してみる 声を使って自分の状態を記録してみたい人には、コエカルテという選択肢があります。コエカルテは、スマートフォンやパソコンから声を録音し、声の特徴を参考にしながら、自分のコンディションを振り返るためのサービスです。 例えば、仕事を終えて少し落ち着いた時間に、声の記録を試してみるという使い方が考えられます。昨日と今日で自分の調子に違いがあると感じたときや、忙しい日が続いて自分の状態を振り返る機会がなかったときにも、一度立ち止まって記録を残すきっかけになるかもしれません。 大切なのは、録音から自分の気持ちをすべて正確に読み取れると考えないことです。声の特徴は、話し方や体調、録音環境など、さまざまな条件の影響を受ける可能性があります。コエカルテの声の解析は、医学的な診断を行うものではなく、ストレスの原因や病気の有無を判断できるものでもありません。利用する際には、日々の状態を振り返るための参考情報として受け取ることが大切です。 また、録音した内容や表示された結果について、何か特別な感情を持たなければならないわけではありません。今日は自分の声を残してみたという体験そのものが、自分の状態を意識する機会になることもあるでしょう。 自分のための記録を、今日から始めてみませんか 日記が続かなかった経験があっても、今から新しい方法を試すことはできます。最初から毎日取り組む必要はありませんし、誰かに見せるための記録を作る必要もありません。まずは一度、今の自分の状態を確かめるために、声の記録を試してみる。その体験が自分に合っているかどうかを考えるところから始めればよいのです。 もし、今の気持ちを言葉にするのが難しければ、無理に立派な説明をする必要はありません。今日どのような一日を過ごしたのか、今は落ち着いているのか、それとも疲れているのか。話せる範囲で、自分の状態に目を向けてみてください。 コエカルテは、声を通じて自分のコンディションを振り返るための選択肢の一つです。文章を書く習慣が合わなかった人も、声を使う方法ならどう感じるのか、一度確かめてみてもよいでしょう。 コエカルテ:https://koekarte.com/ 自分の気持ちをうまく説明できない日もあります。そんなときに無理に答えを探すのではなく、まずは今の自分を確かめる時間を持ってみませんか。 なお、気分の落ち込みや不眠、強い疲労感などが続いている場合は、声の解析結果だけで判断せず、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。